2025-10-06
塚本凌生 初脚本演出!wing it guild「人間関係」DDD青山クロスシアター公演
2025年10月5日(日)・6日(月)、DDD青山クロスシアターにて上演された wing it guild プロデュース 塚本コント『人間関係』。
本作は、俳優・塚本凌生さんが初めて脚本と演出を手がけたコント公演として注目を集めました。今回は10月5日・2部公演の様子をレポートします。
塚コン、人間関係の神が見届けるふたり
居酒屋で待ち合わせた幼馴染の二人と、「神」を名乗る存在の三人芝居で展開されました。
シュン(棟方翔也さん)は居酒屋で待ち合わせをしていますが、幼馴染のケイスケ(塚本凌生さん)は悪びれもせずに遅刻して現れます。

どこかぎこちない会話の中で、シュンは気を遣いながら話を合わせている様子。
そこへ突然、人間関係を司る「神」(田中尚輝さん)と名乗る人物が現れ、二人の関係に介入していきます。

ケイスケが席を立った時に神はが現れ、時間を止めてシュンに問いかけます。
「あなたにとって友達の定義とはなんですか?」
「失敗して友達でいらいれなくなるのが嫌?」
「本当はお互いに尊重し、プラスの相互作用をもたらす関係を望んでいるのでは?」
シュンはその言葉に苛立ちを隠せません。
神は「こんな些細なことで壊れてしまうのは、あなたが感情を押し込めてきたから」と話し、今のままでいいというシュンにさらに問います。
「例えばあなたに何かがあったときは、ケイスケはあなたのことを助けてくれますか?それがあなたが望む友達の関係性ですか?あなただけが搾取され続ける。その関係があなたが望む形なんですか?」

神は「友人関係に疲れて心が壊れかけた人間のもとにしか現れない」と語り、
ケイスケとの関係を修復するには「自分の思いをぶつけ、理解し合うしかない」と促します。

神の提案で、今日の待ち合わせからもう一度やり直すことに。
その瞬間、舞台の空気が変わり、二人は再び出会い直します。

シュンは自分と向き合いながら、心の奥にある本音に気づいていきます。
そして、実はケイスケにもシュンに対して抱いていた想いがあり――。

「神」という存在を通して、誰もが抱く「人間関係のすれ違い」や「素直になれない気持ち」を描いた本作。最後にはまさかの結末を迎えます。









重くなりすぎず、テンポの良い会話やキャストの個性、アドリブ、間合いで見せる演出が印象的なコントでした。
コントの後にはアフタートークが実施されました。

2回目の公演は1回目に比べてあっという間だったと塚本さんが語ります。
棟方さんは今回ずっと舞台上にいたためお水を飲みたかったと話し、何度も咳払いをマイクを通してしてしまったため、塚本さんと田中さんに突っ込まれ続ける場面もありました。

エピソードトークでは「人間関係で大切にしていることは何ですか?」という質問が。
田中さんは「信頼関係ですかね。信頼関係を深めることを一番大事にしています。あとは約束を守ること」と答え、棟方さんは「まごころ、相手を思いやる心」と話しました。
塚本さんは「今日の物語にそれを詰め込んでいます。一度ぶつかってみることも大事」と語ります。


最後に、観客へのメッセージとして「今回は4人から3人の話になりましたが、ご覧いただき本当にありがとうございます。これからも頑張ります」と述べ、温かい拍手に包まれながらイベントは終了しました。

配信アーカイブで10月12日(日) 23:59まで視聴できます!
10月6日(月)13:00/17:30公演をアーカイブ視聴できます。詳細は下記サイトでご確認ください。
https://www.confetti-web.com/events/10928
wing it guild公式X
https://x.com/wing_it_guild