2026-01-09
楽劇 『フィガロ』開幕 オフィシャルレポート
2026年1月8日(木)~1月18日(日) 東京芸術劇場 シアターウエストにて、楽劇「フィガロ」が開幕。 オフィシャルより舞台挨拶とゲネプロレポートが到着しました。

オペラの原作となったボーマルシェの戯曲「フィガロの結婚」と「セビリアの理髪師」をもとに、荻田浩一による上演台本・演出で、モーツァルト、そしてロッシーニによるオペラの名曲を織り交ぜた作品となる本作。主演のフィガロを演じるのは矢田悠祐、フィガロとの応酬を繰り広げるアルマヴィーヴァ伯爵は山本一慶が演じる。
そしてフィガロの婚約者・スザンナ役に皆本麻帆、伯爵夫人ロジーナ役に朝月希和、伯爵家の小姓・ケルビーノ役に谷山知宏、ロジーナの音楽教師ドン・バジリオ役に柴原直樹、
フィガロに恨みを持つドン・バルトロ役には駒田 一、そして伯爵家の女執事マルチェリーナ役は霧矢大夢が務める。新春に相応しい華やかな顔ぶれとなり、どのような作品に仕上がるか、期待が高まる。
このたび初日に先立ち、舞台挨拶と公開ゲネプロが開催された。舞台挨拶には、矢田、山本、皆本、朝月、谷山、柴原、駒田、霧矢が登壇。初日を目前に控え矢田は「荻田さんの作品に出演させていただくのは8作目ぐらいになるかと思いますが、今回はコメディです。これまでにないポップな作品ですし、フィガロも今まであまりやったことがないタイプの役ですから、個人的にとても楽しみです」と意気込みを語った。
物語の見どころを問われると矢田は「皆本さんが演じるスザンナとの浮かれ具合ですね(笑)。以前、麻帆ちゃんとは荻田さんが演出された『ハムレット』で共演していますが、その時はハムレットとオフィーリア役でした。今回は真逆のキャラクターですし幸せになれるか見守ってほしいです」と笑顔をみせた。となりで矢田の話をニコニコ聞いている皆本の姿も印象的だった。
和気あいあいとした中、舞台挨拶の最後はキャストを代表して矢田が「2026年の幕開けに見ていただく作品としてすごく良いものになっています。オペラが原作ですが、肩の力を抜いて観られる作品ですので、気を張らずに気楽に観てください」と締めた。

アルマヴィーヴァ伯爵のもとで使用人として働くフィガロと伯爵夫人ロジーナの小間使いとして働くスザンナは、結婚を約束している仲良しカップル。貧しいながらも幸せを謳歌していたが、浮気者として知られているアルマヴィーヴァ伯爵が、スザンナに色目を使うようになったことに気をもんでいる。
結婚後は屋敷に住むように言われている2人だが、穏やかな新婚生活を送りたいと考え、アルマヴィーヴァ伯爵家の女中頭・マルチェリーナから借金をして、家を借りることになる。こうした結婚に向けた一連の流れが、周囲を巻き込んだドタバタ劇になっていく…。
さまざまな人物が入り乱れ、次から次へと新たな出来事が起きるが、実はフィガロとスザンナのある1日を描いた作品だ。途中、アルマヴィーヴァ伯爵とロジーナが結婚した馴れ初めが回想シーンで登場するが、基本的に結婚に向けて濃密な1日を送るフィガロたちの様子を描いている。
フィガロを演じる矢田は、明るくはつらつとした青年で、セビリアで理髪師として働いていたものの、さまざまな仕事を経験してきた「なんでも屋」だ。幼い頃に両親からはぐれて以来、身元が分からない浮浪児として苦労してきたバックグラウンドがあるが、それを感じさせない天性の明るさがある。矢田はダークな部分を抱えた人物を演じると魅力を発揮する役者だと思っていたが、今回のフィガロで新たな魅力を見せつけてくれた。躍動感のある元気な役がここまで似合うとは…と驚く。












